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エンジニア採用で再送メールは必要?実際のスカウトデータから検証

スカウト送信や応募者対応に追われながらも採用が進まず悩む採用担当者のイメージ

エンジニア採用を担当していると、こんな状況になっていないでしょうか。
スカウトを送る。
応募者とメッセージのやり取りをする。
面接日程を調整する。
気づけば一日が終わっている。
それでも採用は思ったように進まない。
本当はスカウトの内容や採用の設計も見直したい。
でも、そこまで手が回らない。
そんな中でふと出てくる疑問があります。
「再送メールって意味あるの?」
スカウトを送って反応がなかった候補者に、もう一度アプローチした方がいいのか。
今回は実際にエンジニア向けに送ったスカウトのデータをもとに、再送メールの効果について考えてみます。

目次

再送メールは戦略というより「接点づくり」

再送メールを通じて候補者との接点をつくり直し、関係構築を図る採用担当者のイメージ

再送メールの内容について、大きく変えたわけではありません。
件名には【再送】と入れ、
「先日はご案内をご覧いただきありがとうございました。応募には至らなかったようでしたので、改めて短く要点だけお伝えさせてください。」
といった一文を加え、要点を簡潔に伝える形にしました。
いわば「一度求人を見てくれている人に、もう一度アプローチしてみよう」という考えで再送メールを送っています。再送のタイミングも統一していたわけではなく、候補者によって1週間後〜1か月後程度で再送しています。
今回再送メールを送ったのは、求人を閲覧した候補者や気になる登録をしていた候補者のみです。
つまり、完全に反応がなかった候補者ではなく、一度は求人内容に目を通している候補者に対して再度アプローチを行いました。
再送メールの送信数は 96通。
そのうち、応募につながったのは 2件でした。

再送メールは決定打ではない

再送メールの効果に悩みつつ、候補者との接点や優先順位を考える採用担当者のイメージ

結果を見ると、再送メールが応募を大きく増やしたとは言いにくい数字です。
ただ今回の結果から感じたのは、再送メールは応募を直接増やす施策というよりも、一度接点を持った候補者に企業を思い出してもらう施策として使う方が現実的なのかもしれません。
一方で、採用担当としてはこう感じる方も多いのではないでしょうか。
「忙しい中で再送メールを送るより、新しく候補者を探した方がいいのではないか」
限られた時間の中で採用活動を進める以上、どこに時間を使うべきかは常に悩むポイントです。
今回の結果を見る限り、再送メールが応募を大きく増やす施策とは言いにくい一方で、応募につながるスカウトの内容には一定の傾向がありました。

本当に応募を左右していたポイント

候補者の経験と企業のニーズを具体的に結びつけることで応募につながることを示したイメージ

今回のデータを振り返ると、応募につながったスカウトには共通点がありました。
・レジュメに書かれている技術やプロジェクト経験に触れている
・これまでの実務経験や担当領域を評価している
・次のキャリアステップ(設計・上流など)がイメージできる
例えば、
「通信インフラ設計、複数案件同時管理やミス削減の仕組み化といったご経験は、事務系の実務改善・ベンダー管理で即戦力になると感じています」
「AWS連携や連合学習まで一貫して実務でこなされている点にとても感銘を受けました」
といったように、候補者の経験に具体的に触れているスカウトは反応が良い傾向がありました。
スカウトメールはテンプレートになりやすく、
「ご経歴を拝見しました」「ぜひ一度お話ししませんか」
といった形になってしまうことも少なくありません。
その中で、自分の経験をきちんと理解してくれていると感じられるスカウトは、候補者にとっても印象に残りやすいのかもしれません。
最初のスカウトでどれだけ候補者の経験に触れられているかが応募に影響している可能性が高いです。

採用を「作業」から「設計」に変えるために

採用業務を単なる作業から戦略的な設計へと転換し、改善と成果向上につなげる流れを表したイメージ

多くの採用担当は
・スカウト配信
・応募者とのメッセージ対応
・面接日程の調整
など、日々の業務に追われています。
その中で「スカウトを改善する時間がない」「採用の設計まで手が回らない」という状況も少なくありません。
私たち自身も、スカウトを送りながら数字を確認し、改善まで回し続けることの難しさを感じています。
その結果、採用活動が「作業」として回ってしまうケースもあるのではないでしょうか。
再送スカウトメールは、確かに意味がないわけではありません。
ただし今回の結果を見る限り、再送メールだけで応募が増えるわけではないということも分かりました。
エンジニア採用で本当に重要なのは
・スカウトの設計
・キャリアの提示
・候補者への具体的な評価
です。
再送メールはあくまで接点を増やす手段です。
採用の成果を左右するのは、最初のスカウトの伝え方なのかもしれません。
もし「このやり方で合っているのか」と感じたときは、一度採用の進め方を整理してみることも大切です。
自社だけで難しい場合は、採用代行やスカウト代行など外部の視点を取り入れることで、自社だけでは気づきにくい改善ポイントが見えることもあります。

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